IPアドレス計算ツール
サブネットマスク:
ネットワーク/ホスト:
ネットワークアドレス:
ブロードキャストアドレス:
最初のアドレス:
最後のアドレス:
全ホスト数:
利用可能なホスト数:
サブネットマスク:
ネットワーク/ホスト:
ネットワークアドレス:
ブロードキャストアドレス:
最初のアドレス:
最後のアドレス:
全ホスト数:
利用可能なホスト数:
サブネットマスク計算は、ネットワーク管理者やエンジニアにとって必須のスキルです。本記事では、15年以上の実務経験を持つネットワークエンジニアが、実際の現場で使用される計算方法と実践的なテクニックを詳しく解説します。
サブネットマスク(Subnet Mask)は、RFC 950で定義されたIPv4ネットワークの基本概念です。IPアドレスをネットワーク部分とホスト部分に論理的に分割するための32ビットの値で、ネットワーク設計において重要な役割を果たします。
例えば、サブネットマスク「255.255.255.0」(/24)の場合:
実際のネットワーク設計現場では、効率的な計算手法が求められます。ここでは、現場で実際に使用される計算方法を段階的に解説します。
サブネットマスクの計算は、IPv4の32ビット構造に基づいて行います。各オクテット(8ビット)の値は、2進数の位置価値によって決定されます:
企業ネットワークでよく使用される設定例を見てみましょう:
サブネットマスク | 2進数 | ネットワーク部分 | ホスト部分 |
---|---|---|---|
255.255.255.0 | 11111111.11111111.11111111.00000000 | 最初の3つの255 | 最後の0 |
255.255.0.0 | 11111111.11111111.00000000.00000000 | 最初の2つの255 | 最後の2つの0 |
このように、サブネットマスクの計算は一見難しそうですが、実際には2進数を使って一つ一つ見ていくだけなのです。
それでも、「うーん、まだちょっと理解できないなぁ」という方もいるかもしれませんね。でも大丈夫、これが初めての方には難しい内容ですから。
でも、少しずつ慣れていくと、自然と理解できるようになりますよ。だから、焦らずに、自分のペースで学んでいきましょう。
ネットワークアドレスを求める方法がピンとこない方、心配無用です。今からそのミステリーを解き明かしましょう。
まず、ネットワークアドレスとは、ネットワークの始点を指し示すアドレスのことです。これは、IPアドレスにサブネットマスクを適用して計算されます。IPアドレスのホスト部分を全て0にしたものが、そのネットワークアドレスになります。
一方、ブロードキャストアドレスは、ネットワーク上の全てのデバイスにデータを送信するために使用されるアドレスです。これは、ネットワークアドレスのホスト部分を全て1にすることで求められます。
例えば、IPアドレスが「192.168.1.107」で、サブネットマスクが「255.255.255.0」の場合、ネットワークアドレスは「192.168.1.0」、ブロードキャストアドレスは「192.168.1.255」となります。
さて、これで一通りの計算方法は把握できたかと思いますが、実はこれにはちょっとしたコツがあります。それは、2進数の世界で考えること。IPアドレスを2進数に変換し、サブネットマスクの1の部分とAND演算を行い、ネットワークアドレスを求めるのです。そして、その逆を行えばブロードキャストアドレスが得られます。
「計算が苦手だからなぁ...」という方もいるでしょう。でも、心配はいりません。これらの計算は、オンラインツールを使えば簡単にできてしまいます。実際のところ、私も計算はあまり得意ではないので、いつもオンラインツールに頼っていますよ。
とはいえ、ネットワークの世界ではこのような基本的な知識がとても重要です。だからと言って、すぐに全部を覚える必要はありません。一歩ずつ、確実に理解を深めていけばいいのです。
ネットワークのパーティーにはどれだけのゲストを招待できるのか、つまり利用可能なホスト数を知りたいですよね?これは、あなたのネットワークの家にどれだけのデバイスが住めるかを知ることに他なりません。
全ホスト数は、サブネットマスクによって決まります。サブネットマスクが示すホスト部分のビット数を使って、 (nはホスト部分のビット数)の計算を行います。ただし、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス用に2つを引く必要があります。
例えば、サブネットマスクが/24の場合、ホスト部分は8ビットですから、全ホスト数は 。しかし、この中で実際に使えるのは254台で、2台はネットワークアドレスとブロードキャストアドレスに使われるからです。
プレフィックスサイズ | ネットワークマスク | サブネットごとの利用可能なホスト数 |
---|---|---|
/1 | 128.0.0.0 | 2,147,483,646 |
/2 | 192.0.0.0 | 1,073,741,822 |
/3 | 224.0.0.0 | 536,870,910 |
/4 | 240.0.0.0 | 268,435,454 |
/5 | 248.0.0.0 | 134,217,726 |
/6 | 252.0.0.0 | 67,108,862 |
/7 | 254.0.0.0 | 33,554,430 |
/8 | 255.0.0.0 | 16,777,214 |
/9 | 255.128.0.0 | 8,388,606 |
/10 | 255.192.0.0 | 4,194,302 |
/11 | 255.224.0.0 | 2,097,150 |
/12 | 255.240.0.0 | 1,048,574 |
/13 | 255.248.0.0 | 524,286 |
/14 | 255.252.0.0 | 262,142 |
/15 | 255.254.0.0 | 131,070 |
/16 | 255.255.0.0 | 65,534 |
/17 | 255.255.128.0 | 32,766 |
/18 | 255.255.192.0 | 16,382 |
/19 | 255.255.224.0 | 8,190 |
/20 | 255.255.240.0 | 4,094 |
/21 | 255.255.248.0 | 2,046 |
/22 | 255.255.252.0 | 1,022 |
/23 | 255.255.254.0 | 510 |
/24 | 255.255.255.0 | 254 |
/25 | 255.255.255.128 | 126 |
/26 | 255.255.255.192 | 62 |
/27 | 255.255.255.224 | 30 |
/28 | 255.255.255.240 | 14 |
/29 | 255.255.255.248 | 6 |
/30 | 255.255.255.252 | 2 |
/31 | 255.255.255.254 | 0 |
/32 | 255.255.255.255 | 0 |
IPアドレス範囲を分析するときは、まるで宝探しのように、どのアドレスが使えるかを見つけ出します。ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除外した範囲が、あなたの宝の地図です。
では、実際にこの宝探しをしてみましょう。/24のネットワークでは、最初の利用可能なアドレスはネットワークアドレスの次のアドレスで、最後の利用可能なアドレスはブロードキャストアドレスの前のアドレスです。
例えば、ネットワークアドレスが192.168.1.0なら、最初の利用可能なアドレスは192.168.1.1で、最後の利用可能なアドレスは192.168.1.254となります。
これらの計算スキルは、ネットワーク設計の基礎となる重要な知識です。実際の現場では、これらの理論を応用して効率的なネットワーク構築を行います。
15年間の実務経験から、実際に設計・構築したネットワーク事例をご紹介します。
要件:
設計解決策:
実装結果:将来の拡張に対応しつつ、セキュリティを確保したネットワーク分離を実現
課題:本社と5つの支社を接続する企業ネットワーク
設計解決策:
実装のポイント:VLSM(Variable Length Subnet Masking)を活用し、各拠点の規模に応じた効率的なアドレス配分を実現
実際のサポート業務で頻繁に受ける質問とその解決方法をまとめました。
A: サブネットマスクの設定ミスは、以下の問題を引き起こします:
解決方法:ネットワーク図を作成し、各セグメントのアドレス設計を文書化することで予防可能
A: CIDR記法の数値は、ネットワーク部分のビット数を表します:
覚え方:数値が大きくなるほど、利用可能なホスト数は少なくなります
A: VLANとサブネットは密接に関連しています:
実装例:VLAN 10 → 192.168.10.0/24、VLAN 20 → 192.168.20.0/24
現場でよく遭遇するサブネット関連のトラブルと解決方法をご紹介します。
考えられる原因:
診断手順:
ipconfig /all
でネットワーク設定を確認ping
コマンドで疎通確認arp -a
でARPテーブルを確認arp -d
でARPキャッシュをクリア本記事の情報は、執筆時点での技術標準に基づいています。ネットワーク設定を変更する際は、必ず事前にバックアップを取得し、テスト環境での検証を行ってください。 実際の運用環境での設定変更は、十分な知識を持つネットワーク管理者が行うことを強く推奨します。 本記事の内容により生じた損害について、執筆者は一切の責任を負いません。
執筆者検証済み:
記事の品質管理:
お問い合わせ・フィードバック
記事の内容に関するご質問や技術的なフィードバックがございましたら、 [email protected] までお気軽にお問い合わせください。専門知識を持つエンジニアが対応いたします。
最終更新:2025年8月1日 | 記事ID:SUBNET-CALC-001 | バージョン:2.1 | レビュー済み:2025年8月1日